当時、週刊ジャンプでは、ファミコン神拳という、ファミコンを扱うコーナーがあった。
元々ライターだった、ゆう帝こと堀井雄二氏らが中心となって作られていたコーナーだ。
ジャンプの編集に関わっていたさくまあきら氏や、イラストを書いていた土井孝幸氏は、堀井雄二氏と旧知の仲で、色々話しているうちにドラクエベースのパロディゲームを思いつき、作られたのがこの桃太郎伝説だそうだ。
ついでに榎本氏は、ドラクエのタイトルロゴを手掛けた人物である。
さて、このゲームはパロディというくらいなので、ゲーム内にギャグが満載である。
未だに印象深いのは、フィールドマップ上に、かなりのデカさで「アホ」と読めるように木が配置されているものだ。
他をいくつか挙げてみる。
術は仙人に習うのだが、ほうひの術がある。
ほうひは放屁だ。
一体何に使うのかと思ったもので、実際術を使った時のSEは必聴ものだ。
昔話らしく、お地蔵様が色々な所に配置されているのだが、7体どころか15体くらいとか、50体くらい配置されている所がある。
そして、謎というにはバカバカしい仕掛けがある。
ちゃんとイヌ、サル、キジが仲間になり、冒険を助けてくれる。
・・・なんか同じことを少し前に書いたような・・・
ゲームシステムとしては、極めてオーソドックスな作りで、イジワルな謎もほぼなく、普通に楽しめる内容となっている。
その後リメイクや続編もリリースされ、かなり人気があったようだ。
今でこそゲームの桃太郎と言えば電鉄だが、最初は伝説だった事は、今の子供たちは知らないだろう。
ただ、今の美麗グラフィックに慣れてしまった子供たちが、粗いファミコンのゲームを見て思う事は、多分「こんなゲームプレイする気になんないよ」に違いない。
すでにスリのぎんじが登場していることに驚く度:★★★★☆
ひえんの高速スクロールが楽しい度:★★★★☆
今でも楽しめる度:★★★★☆