前回の記事グラディウスで、ハードのスペック向上がゲームの良さを引き出すことになると書いた。
この悪魔城ドラキュラも、正にその状態だった。
・・・と言いたいところだが。
個人的にだが、SFC版悪魔城ドラキュラは、ちょっとどうかなぁと感じてしまった。
ゲームのシステムは、縦横スクロールアクションで、従来通り3段階パワーアップするムチがメインウェポン。
その他、サブウェポンが6種類あり、ステージ内にあるロウソクを壊したり、敵を倒したりした際に出るハートの個数分使用可能。
今回は、ムチを振り回したり、斜め打ちや垂れ下げる事もできる。
また、ジャンプ中の制御やしゃがみ歩きもできる。
SFCになったことで、新たにできるアクションが色々増えた。
ただ、主人公シモンが7等身くらいになり、かなりムッキムキの見た目になったため、これまでのドラキュラシリーズの主人公を見慣れていた自分としては、なんだか微妙な気持ちになってしまった。
これが一番モヤっとしてしまった原因だ。
そうは言ってもやはりドラキュラ。
ゲーム自体は、落下や即死トラップさえどうにかなれば、適度な難度になっており、BGMも良く、良作といえるだろう。
残念なところは、サブウェポンの有用性が薄れてしまった点で、ムチ自体の使い勝手が良くなった事が逆にこういう事態を引き起こしてしまったと感じた。
あと、グラフィックの色使いが、あまりに中間色過ぎて、もう少しメリハリというか、はっきりした色使いも加えてもらった方が良いのではと感じてしまい、自分としてはこの点もちょっとうーんな感じだった。
とはいえ、ちょっとだけ不満を述べたとしても、このタイトルが大好きな自分としては、かなりの回数プレイした。
のは間違いないのだが、エンディングを動画で見てもイマイチピンと来ず、本当にクリアしたんだろうか・・・と思ってしまったのだった。
ガイコツがデカすぎて過去作とのギャップに変な気分になる度:★★★★☆
ムチを使ったターザンアクションはもっとあっても良いと思った度:★★★★☆
今でも楽しめる度:★★★☆☆