ファミコンの個人的名作ファミリージョッキーのPCエンジン版。
競馬がテーマのゲームではあるが、はっきりいってまったく競馬とはかけ離れた内容となっている。
しかし、ゲームなので全然問題なく、むしろよくぞこういう形に仕上げてくれたと拍手を送りたい。
この文言は、ファミリージョッキーの時にも記載した気がする・・・
さて、通常の競馬では、平地と障害は、明確に分かれている。
騎手免許も平地と障害の免許は別だ。
障害競走とは、飛び越える必要があるハードルや生垣、水壕がコース上に設置されており、競馬場によっては高低差がかなりある谷があったりもするコースで行われるものだ。
障害競走にも格付けが最高であるG1レースはあるが、クラシックと呼ばれるような3冠レースは、もちろん障害にはない。
しかし。
このワールドジョッキーでは、平地競走最高峰のレースである日本ダービーや天皇賞にも生垣やハードルがあるのだ。
この時点ですでに実際の競馬とは、全然かけ離れている。
ということで、実際の競馬とこのゲームは別物なのだが・・・
半周、一周、一周半回るだけなのだが、これがまた何故だかすんげー面白いのだ。
最初にコンビを組む馬を選ぶ。
この馬とはゲームオーバーになるまで乗り続けることになる。
各馬には、スピード、スタミナ、ガッツ、ジャンプ、ターボ、タイプ(重馬場、不良馬場に対する適性)が設定されている。
それとは別に体力ゲージがあり、レース中に走る際ムチを入れてスピードを上げるたびに体力が少しずつ減っていく。
また、障害に引っかかって転倒すると、一気に体力ゲージが減る。
本来の競馬だと、落馬したら競争中止だが、このゲームでは落馬という概念は存在しないため、競走中止にはならない。
体力が無くなると、一気にスピードが落ちて、歩くように進む事になってしまう。
なので、体力が無くならないように手加減しながら道中を進め、最後の直線でをムチ連打、1着を目指して馬を操る。
3,4コーナーと1,2コーナーの途中には、馬のステータスアップのアイテム、体力回復、体力減少アイテムが置いてある。
このアイテムを確実に取っていく事が重要だ。
各レースで6頭中4着までに入れば次のレースへ進む事が出来、2着までに入り続けると格が上のレースに進む事ができる。
ひとまず全16レースまで無事にゴールできるとエンディングとなる。
ゲームとはいえ、16戦16勝というのは本当に難しく、16戦目まで辿り着くのも結構大変だったりする。
しかし、何度でも書くが、面白いのだ。
ただ、はっきり言って続編など期待できるゲームではないのも事実。
グラフィックがキレイになっても意味がないのだ。
過去の面白いと思えるゲームは、グラフィックに頼ることなく、どう作ったら面白くなるのかを当時の開発陣が考え倒していたからこその賜物だと思う。
という事で、ワールドジョッキーもアイデアの勝利といえるゲームだ。
ワールドと命名されているが全然ワールドではない度:★★★★★
体力減少アイテムを取った瞬間リセットする度:★★★★☆
今でも楽しめる度:★★★★☆