最近ではあまりそういう呼ばれ方をしなくなったが、少々前まで4大RPGと呼ばれるタイトルがあった。
そしてウィザードリィ。
PC版ウィザードリィは名作の呼び声が高く、ファミコンでも上手に移植され、素晴らしい出来だったらしい。
実は、ファミコン版ウィザードリィはⅠⅡⅢの3作が発売されていたが、どれもプレイした事が無かった。
ということくらいまでは、過去のウィザードリィの時に記載した。
そして、いつかプレイしたみたいとずっと思っていた時、ファミ通にGBでウィザードリィが発売されると書いてあり、絶対にプレイすると心に誓った。
さて、4大RPGのうちウィザードリィは、PCから移植された唯一のゲームだ。
ファーストタイトルがPCでの発売だった場合、システムなどが少々とっつきにくい場合があった。
しかし、このGB版は日本オリジナルのストーリーであり、システムも日本人プレイヤーに合わせて開発されたため、こういった心配は不要だ。
また、発売までは、GBという白黒のハードで、ウィザードリィが面白いのと思えるのかが疑問視されていたようだが、その不安は全くの杞憂に終わった。
自分もドはまりしたほど良作だった。
さてさて、発売前の事前情報収集は完璧。
もちろん過去のウィザードリィの事も知っていたので、ゲームシステムも理解済みだ。
人間、エルフ、ドワーフ、ホビット、ノームという5種の種族と基本4職である戦士、盗賊、僧侶、魔法使いの中から職業を決めて、6人パーティを組む。
レベルが上がりステータスが一定値を超えると、忍者、侍、ロード、ビショップという上級職に転職することができる。
職業には善、悪、中立があり、善と悪は一緒に冒険できない。
忍者は悪のみ、ロードは善のみがなれる職業なので、普通は同じパーティにはなれない。
魔法使い系、僧侶系の魔法は、それぞれ7レベルあり、各レベル使える回数のマックスは9回だ。
レベルアップは城下町の宿で休むことで行われ、ただの馬小屋ではMPのみの回復だが、年齢は増えない。
高齢になると、レベルアップ時にステータスダウンが発生することが増え、終いには老衰で死ぬ事になる。
ウィザードリィ内でのキャラクターの死の概念は、死、灰、ロストの3段階あり、ロストはどこまで強く育てたキャラクターでもゲーム内から存在が無くなってしまう事だ。
といった感じで、あとは発売を待つばかり。
そして発売日。
購入し帰宅、ワクワクしながらプレイ開始。
たしか、攻略本もほぼ同時に発売になったはずで、もちろんすぐ購入。
今作は、初めてオートマッピングが実装され、遊びやすくなっているのも特徴の一つ。
キャラ作成などを行い、ボルタック商店を覗くとほとんどアイテムは売っておらず、「?」の品ばっかり。
要するにダンジョン内で敵を倒しアイテムを持ち帰り売る事でアイテム欄が埋まっていく仕組みだ。
最初は金もないので、低レベルのアイテムで頑張るしかない。
今回はダンジョンがいくつか用意されており、一つクリアしたら次のダンジョンへ挑むことができるようになるため、ゲームを進めているという事が分かりやすくなっている。
開始初期は、最初のダンジョンでちまちまレベル上げをすることになるのだが、やっぱり戦闘は気が抜けないし、宝箱の罠解除からアイテムゲットに至る流れは、常にちょうどよいドキドキ感を感じられて、とても楽しい。
ウィザードリィをプレイした事がある方は分かると思うが、コルツ、バコルツを必ず重ねかけ、やばくなったり何かあったら速攻リセットという、お決まりのパターンを繰り返すのだが、それでも面白いのだ。
ということで、当然ラスボスを倒した後も、ボルタック商店のアイテム欄を全て埋めるべく、延々とプレイ。
裏ダンジョンの最下層にいるはずの裏ボスは、すでに裏ダンジョン1階で倒しており、最下層は扉を開けるたびに、裏ボスを楽に超えるほどのとんでもない強さの敵が出現、こいつらが持っている宝箱がターゲットだ。
ある程度強くなると、いきなり首をはねられるという事は無くなるが、それでも気を抜けない戦闘が続く。
そして、村正と手裏剣を無事ゲットしてプレイ終了。
「?ぶき」の表示と、鑑定後に正式名が表示された時の達成感はとにかくハンパない。
プレイした事のある人しか感じられない感情である。
ということで、ウィザードリィの話は、外伝Ⅱ、外伝Ⅲ、外伝Ⅳへと続くのだった。
もちろん裏ワザを使って忍者とロードを同じパーティに入れる度:★★★★★
世の中に一度もリセットをしないプレイヤーなどいないと信じている度:★★★★★
今でも楽しめる度:★★★★☆