FFシリーズで、初めてミリオンに達したタイトル。
多分、当時の小中学生にとって、凄いトラウマになったであろうゲームの筆頭だと思う。
凶悪なラストダンジョンが、すべての子供達を恐怖に陥れた。
当時、このラストダンジョンが語り草になったものだ。
どういう事かと言うと。
一度ラストダンジョンに入ると、セーブする場所が無く、1時間以上かけて強力なザコを蹴散らしながら彷徨い、中ボス4体を倒し、ラスボスを倒すしかないのだ。
結構レベルを上げていても、なかなかの難度で、全滅しそうになったものだ。
当時の子供たちは、もうやめなさい!と親に怒られながらゲームをしていたので、途中でセーブできないというのは、死活問題だった。
もちろん、それなりの年齢のゲーマーも、途中で全滅してしまい、「またこの長いダンジョンに入らなきゃだめなの?マジか・・・」と挑む気力が無くなったはずだ。
さて、ゲームシステムへ目を向けてみると、今作はかなり面白いシステムとなっている。
ジョブチェンジという、以後のシリーズのアビリティにつながるシステムがここで登場した。
ストーリーを進める上で必要なジョブがあるため、その場に合わせてジョブを使いこなす必要がある。
攻撃系の黒魔法を使える、回復系の白魔法を使える、敵の弱点を見破れる、自然現象を操れる、敵のアイテムを盗める、瀕死の味方をかばえる、ジャンプして画面外から攻撃できる、召喚獣を呼び出すことができる、など。
様々なジョブの特性を利用して、ストーリーを進める事になる。
プレイヤーの数だけ、パーティ編成があるという事で、非常に自由度が高い。
ストーリーを進めると、少しずつ上位ジョブを入手でき、初期ジョブは上位ジョブと比べるとかなりパラメータが劣るため、いくら初期ジョブに愛着があっても、相当レベルが上がっていないとバトルでおもいっきり苦戦する。
普通にプレイして辿り着くくらいのレベルで考えると、最終的にラスボスと戦う際のジョブは忍者2~3人、賢者1~2人、お好みで魔人や竜騎士、ナイトあたりになるだろう。
しかし、レベルが60を超えてくるくらいになると、俄然強くなるのが「たまねぎけんし」だ。
最終的には、全パラメータがALL MAXになったはずだ。
このたまねぎけんしは、最初から選ぶことができるのだが、はっきりいって使い物にならないため、完全に見落とされている。
レベルが上がっていくと最強ジョブになり、ラスボスでさえ回復不要で3ターンくらいで倒せるようになるほどだ。
ただし、これは専用装備のオニオンソード両手持ち、オニオンアーマー、オニオンヘルム、オニオレットを全員が装備しての話だが。
これらの専用装備は、売っておらず、宝箱にもなし。
レッドドラゴン、イエロードラゴン、グリーンドラゴンを倒すと、極まれに、本当に極まれに、ホントーーーーに極まれにドロップする。
はっきりいって、普通にクリアするだけなら全然必要ないのだが、そこはゲーマーの端くれ。
何度も何度も戦って、パーティ4人分の装備を揃えたというのが冒頭の画像だ。
今回久しぶりに、3DSにセーブしてあったデータをプレイしてみたが、たまねぎけんしの強いこと強いこと。
完全におまけ要素だ。
話は変わって、この頃のゲームは、やりこみがデータとして確認する事ができないので、全アイテムゲット、全敵を倒した、最高ダメージなどは分からないのだが、普通のやりこみくらいなら確認できる。
全ジョブ熟練度MAXだ。
自分には、このやりこみをやることができなかった。
全22ジョブをすべてMAXにしようと思ったら、どのくらいの時間がかかるか、想像不能だ。
なんといっても、たまねぎシリーズを全部人数分ゲットしたのにもかかわらず、1人1ジョブくらいしかMAXになっていないというありさま。
いくら楽しくても、自分には無理だ・・・
FF3は、ストーリーもシステムもかなり良い出来で、売れたのも良く分かる。
当然リメイクされるたびに遊びやすくなっているが、FC版で本気で苦しみながら楽しんだ記憶は、意外と忘れていないものだと、改めて思った。
ラスボスとの初対戦で手持ちアイテムを全て無くしてしまい愕然とする度:★★★★★
7等身くらいでフルリメイクしても良いのではと思う度:★★★★☆
今でも楽しめる度:★★★★☆