当時のRPGやアクションRPGは、まったくヒントが無く、自力であちこち行きながら、なんとか色々探し出して、やっと少しずつ進むようなゲームが多かった。
このワルキューレも、そういったゲームの一つで、ヒントが何一つない。
自力であちこち探し回る事が苦痛でなくなるような仕掛けが何も無いため、辛抱に辛抱を重ねて、やっと進むという事になる。
フィールドは普通のRPGと同じくトップビューで、敵は見えていないが、歩いていると上下左右4方向に同時に出現、体当たりで倒す形式だ。
初期の敵以外は、弾を撃ってくるようになる。
イメージはイースなのだが、こちらの方が発売は先だったので驚いた。
敵を倒すと経験値とお金が手に入り、宿屋に泊まるとレベルアップする。
これはウィザードリィと同じシステム。
こう考えると、すべてのRPGは必ずどこかで同じシステムが使われているのだと気づく。
基本的に武器は剣が数種類と魔法数種類。
持てるアイテム数が8個だけで、売ることができず、使い切るしかない。
絶対に必要なアイテムも、別枠で持てるわけではない。
これがまた難度を上げている。
更に、宿屋に入ると表示されるパスワードによるコンティニューも可能だが、超重要なアイテム以外は無くなってしまう。
パスワード数の問題なのだと思うが、これはなかなかに厳しい。
そういう訳で、相当難度の高いゲームに仕上がっている。
今のRPGはかなり親切な作りで、ストーリーをなぞっていくと自然に先へ進めるようになっているが、冒頭にも書いた通り、この頃のRPGは「自力で解けるものなら解いてみろ」的なものが多く、そのゲームが好きで辛抱強くないとクリアは難しかった。
更に、最終目的だけがはっきりしていて、あまり詳細なストーリーは無いというのが昔のRPGだった。
RPGというゲームの作り方が変わったという事なのかもしれない。
ソフト同梱のMAPが無いとかなりキツイ度:★★★★☆
必要なアイテムが透明ってヒドイ度:★★★★★
今でも楽しめる度:★★☆☆☆