単なる移植にとどまることなく、よくぞクエストモードを作ってくれたものだと思う。
さて、PCエンジンでリリースされて大きく変わったことの一つは、マルチタップを使っての4人プレイができるようになったことだ。
熟練者4人が揃ってプレーするとめちゃくちゃ面白いし、見ているだけでも面白い。
そして、やっぱりクエストモード。
もしかするとオマケ的に作ったものかもしれないが、独立させて一本のゲームにしてしまっても良いくらい、高い完成度だった。
このゲームでのクエストモードの成功により、その後も様々なゲームでこういったモードが追加されることになるのだが、その先駆けはこのワールドコートであったことは忘れてはいけないだろう。
最終的にはテニス魔王をテニスで倒して、国を平和にするというストーリー。
色々な人との会話は、かなり笑えるものや、顔に縦線が入ってしまうようなサムいものなど、基本的にはお笑い路線。
フィールドを移動していると、突然テニス勝負を挑まれ、勝っても負けてもお金をもらえて、貯まったお金で、高価なラケット、シューズ、シャツなどを買って魔王を目指す。
中ボスはなかなか強く、魔王に至っては3セットマッチで勝たなければならないので、かなり大変だ。
とにかく「面白い!」と心から言えるゲーム。
テニスというスポーツの特性上、続編を出そうとしてもプレイヤーの能力値には大きな差をつけにくく、単純に入れ替えるだけになってしまうので、野球のようにコンスタントにリリースしにくい。
ということで、テニスゲームの最高峰は、このワールドコート一択という事だ。
これでいいのだ。
とにかく4人プレイがアツい度:★★★★★
更にクエストモードがアツい度:★★★★★
今でも楽しめる度:★★★★★