マンガが原作のゲームは、大体ハズレと相場が決まっている。
ドラゴンボール、北斗の拳、うる星やつら、タッチ、キン肉マン、オバケのQ太郎、忍者ハットリくん、ゲゲゲの鬼太郎、プロゴルファー猿、聖闘士星矢・・・
それなりに遊べるドラえもんなどは少数派で、どうしてこうなってしまうのか、当時の自分には謎だった。
その謎がちょっと分かった気になったゲームが、このキャプテン翼だ。
はっきりいって、メーカー次第で面白いゲームにもなるし、クソゲーにもなるという事で、要するにこれまでキャラゲーを作ったメーカーが残念なゲームしか作れなかったという事だ。
このゲームの制作はテクモ。
相当面白かった記憶がある。
さて、このキャプテン翼。
なんと、サッカーが題材なのに、自分でキャラを操作するゲームではなく、コマンド選択式のシミュレーションゲームである。
サッカーなので当然スタメンを11人選択、翼くんや岬くんなど、おなじみのキャラが総登場、全キャラにレベルとガッツ、能力値、必殺技があり、試合をこなしていくとレベルなどが上がり、シュートやタックル、必殺技の成功率が上がっていくようになっている。
必殺技は、翼くんのドライブシュート、日向小次郎のタイガーショット、若島津の三角飛びなどが、原作同様キャラごとに設定されている。
メイン画面は、上半分でムービーが表示され、下ではアナウンサーが実況するセリフが表示される。
ムービー画面では、例えばパスを選択すると、パスを出すアニメーションが流れ、タックルをするとタックルのアニメーションが流れるようになっており、アナウンサーがいちいち実況してくれる。
やはり最大の見せ場は、必殺技を出した時のアニメーションで、ボールがひしゃげながら、ぐいんぐいん動くアニメーションが流れる。
ボールがゴールネットを突き破ったりもして、なかなかアツい。
自分から動いてボールを持っている敵に向かう事はできず、結構ゴール前フリーでシュートを打たれたりもする。
レベルが上がっている国際大会ともなると、単純なシュートは全然入らず、ツインシュートやら、次藤と立花兄弟の3身合体スカイラブハリケーン(正式名忘れた)を出したりしないと、名もない相手チームのキーパーにあっさりセーブされてしまったりする。
こういった点は、ちょっと焦ったりもするが、そこは元がキャプテン翼、センターサークル付近から放ったドライブシュートが決まったりもするので、良い意味で適当なバランスと感じられる。
そんな訳で、結構楽しんでプレイできたキャラゲーなのだった。
どうやら続編があるらしいが、実は全然知らなかった。
当時プレイしていたら、結構ハマっていたんじゃないかと思う。
スポーツシミュレーションという新たなジャンルを生み出したテクモに拍手だ。
途中のアドベンチャーシーンは微妙度:★★★☆☆
原作通りキャラが似すぎてて見分けがつかない度:★★★★★
今でも楽しめる度:★★★☆☆