当時、中山美穂のファンだった自分は、「このゲーム、ヤバい」と思いつつ、親に買ってと言えなかった。
思春期の少年が、親にアイドル好きだなんて言えるはずがなく、ファミマガあたりの記事を見ながら、電話したらミポリンの生声が聴けるんだよな・・と悶々としていた。
さて、晴れて成長し、ゲームは購入。
しかし、ミポリンの生声を聴ける電話番号に電話してみると、「現在お掛けになった電話番号は使われておりません」。
分かってはいたのだが・・・
聴けなくてもゲームはプレイでき、クリアはしたものの、残念で仕方がなかった。
ゲーム内容は、いわゆる恋愛シミュレーション。
斬新なのが、コマンド選択時に、表情を選択できること。
相手の心情を考えながら、自分の表情を選ぶことで、恋愛シミュレーションゲームとしての深みが増した。
このシステムは、かなり凄いと思う。
実際、言葉を発する時には、声のトーンを上げたり下げたり、表情を変えたりすることは日常茶飯事。
人間関係を円滑にするために、絶対に必要な事だ。
今、コロナ禍のため、リモートでの会話が増えている。
直接会って話すのと、画面越しで話すのでは、全然違う。
今みんなマスクを着けているので、表情は目とその周辺しか確認することができない。
それでも結構色々な事を読み取れるというのが、人間の凄いところだと思ったりする。
話を戻すと、ストーリーは学園もので、おとなしく目立たないクラスメイトが、実はアイドル中山美穂で、なぜかそのコと両想いという、思春期男子の妄想大爆発な内容。
しかしそこは任天堂。
単純にゲームとしての完成度が高い。
多分今プレイしても面白いはずだ。
もう今では絶対に作られることのないタイプのゲームだけに、当時の世の中の大らかさを計り知れるゲームだ。
妄想大爆発度:★★★★★
電話料金はバカにならず間違い電話も頻発した度:★★★★★
今でも楽しめる度:★★★☆☆